柏・我孫子でお墓をお探しの方に

 

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霊園からのお知らせ



城山聖地霊園のスタッフが日頃の折々に綴っている日誌をご紹介します。





<平成24年5月9日>
水琴屈 (すいきんくつ)                           五十嵐 力
水の音ほど沢山の擬声音を持っているものは無いでしょう。
雨は「シトシト」「ザーザー」と降り、
波は「ザブザブ」寄せて、川は「サラサラ」と流れる。
水道が「ポタポタ」滴る。「ジャブジャブ」と洗濯を。
「ドボドボ」とお酒を注いで、「ゴクンゴクン」と喉を鳴らす。

三年ほど前の夏にふと寄った京都のお寺さんで、庭にひそかに聞こえる音に大変感動してしまいました。西寿寺という尼寺でした。その時はじめて「水琴屈」が奏でる音を知りました。
「水の琴」、というぐらいですから琴の音色に似ているともいえますが、この音色にはもっと奥深いものがあって、形容のし難い音です。

地中に大きな瓶を埋め込み、ほんのわずかに開けたところから水滴を一滴ずつ垂らしているのです。地中の瓶がそれを受けて中で反響を作りだし、外に密かにという感じで微妙な音を送り出してくるのです。
「ポタ〜ン」でも無く「コ〜ン」や「カ〜ン」でもなく、その余韻は小さな鐘の音が震えながら登ってくるようで、何重にも複層して響いてくるのです。
夏の京都の暑さの中でそこだけに涼気が漂い、その澄んだ音色に感動しました。

さっそく城山聖地霊園に水琴屈を作って皆さんに共鳴していただこうと思いました。
京都の音の再現を願い、試行錯誤を繰り返して造っていきました。
なかなか気に入った音にするのは難しく、瓶の大きさや深さ、そして落とす水の量など全てが微妙に関係して、あちらをこちらをとやってなんとか出来上がりました。
今それが「いこいの里」にあります。ちょうど今ぐらいの季節には音の張りもよく聴きごろです。
是非城山にお越しの際は「いこいの里」で「聴き耳」をたててみてください。
皆さんにはこの音はどんな風に聴こえますか?
そして、この複雑な音の形容詞を探してみてください。

尚、「水琴屈」の発祥は古く江戸の中期に始まります。日本庭園の大家、小堀遠州にその祖があるともいわれて、茶室の脇などにも作られ風情を演出していたようです。
風の音を「風鈴」に仕上げた日本人の感性がここにも活きています。







<平成24年4月11日>
クローバー(Clover)                           阿久津亨
咲き始めた桜の花が微かにゆれている穏やかな日和です。
優しい陽光の中、二人の幼子がまだ薄茶色の芝生の上に腰をおろして何かを探しています。
お揃いの淡いピンクの洋服でその愛らしさはまるで桜の花びらのようです。
今日は3歳と5歳の姉妹はママとおばあちゃんと一緒におじいちゃんのお墓参りです。

「ジィジ、よろこぶかな、四つ葉」「見つけてお墓にあげよう」
二人は一生懸命で四葉のクローバーを探しています。
「よちゅ葉ないねぇ」と妹ちゃん、「ないねぇ」とお姉ちゃん。二人で「三つ葉はたくさんあるのにねぇ」「たくさんとってジィジにあげよう」と三つ葉のクローバーに急遽の変更。
「Aちゃん。Mちゃん。おじいちゃんに南無、南無しなさい」とママの呼ぶ声。「ハーイ」と両手にいっぱいのクローバーを持って二人は墓前に走って行きました。

クローバー(CLOVER)は、英文字にするとCとRに挟まれて [ LOVE ]があることを発見しました。
二人が探していた「四つ葉」[ FOUR-LEAF CLOVER ] はその中でも「愛」の代表、象徴ということでしょうか。
ちなみにちょっと調べてみました。[ IN CLOVER ] というと「安らかに」という意味だそうです。
なるほど、お墓にクローバーは良く似合う筈です。

今年は城山の桜も遅咲きで、樹もまだ若く豪華とは行きませんでした。
その代わりではないでしょうがクローバーが春未だ早くから芽を出し、特に「光の里」の墓域では群生しています。
お参りの際は是非いくつか摘んで墓前にお供えください。

ママとおばあちゃんに手を引かれた姉妹の帰り道、西に傾きかけた陽にその四つの影が長く芝生に映し出されています。
その影はまるで、そう!見つけました 「四つ葉のクローバー」。








<平成24年3月12日>
空飛ぶ来園者?                           阿久津亨
--枝が風に揺れたと思ったその時、カワセミは、「チー」という鳴き声とともに一直線に水中へ飛び込んだ。
透明な水の中で青い色がきらめいたと見えた瞬間、カワセミは魚をくわえ、羽ばたいて飛んでいった。
                                              (直木賞「蜩ノ記」〜葉室麟著から)

季節が来るとこのカワセミが城山に来園するのです。後姿は時に緑、青と玉虫色に見えて、城山聖地霊園の回りのクリークの上を低空で滑空、はっとした瞬間には立ち去っています。
手賀沼は野鳥の宝庫と言われますが、まさに都会のオアシスです。

3月11日の朝、例年に半月ほど遅れてウグイスの初鳴きを聞きました。
「春告げ鳥」の来園です。今年は未だ梅が咲いていません。鳥もいささか焦れてやってきたのでしょうか。澄んだその声を聞くと春到来を感じます。
来週にはお彼岸となります。

一昨日は玄関の門のところにキジのオスが歩いていました。豪華な衣装を着て、多分相方を探しているのでしょう。うまく出会えるといいな、などと思いながらしばし車を止めて通り過ぎるのを待ちました。

もう少しすると、空を切っ先鋭く横切って飛来するツバメがやって来ます。
休憩所の軒先に巣を構えて親子の営みを始めるはずです。
こうなるとスタッフも毎日がそこに気を取られて、朝出社するとまずはその巣をしのび足で観察し、自分が子育てをしているような妙な緊張を覚え、気がきではありません。
城山聖地霊園にはこんなお客様が四季折々に現れて心を和ませてくれます。

城山聖地霊園は空が気になる霊園です。
今日もそんな思いで見上げていると遠くの方から自衛隊の練習機が飛んできました。なんだか懐かしいプロペラの音がしています。
白い雲にやがて隠れて消えていくとき、遠いプロペラの音に子供のころの飛行機への憧れが思い出されてノスタルジックな気分になりました。

お越しになったらまずは空を。思わぬ来園者にお会いになれますよ。








<平成24年3月7日>
一枚の絵                           五十嵐力
「絵をもらっていただけないでしょうか?」Mさんからの唐突な申し出を受けたのは晩秋のころの夕暮れでした。
事務所に現れたMさんは奥様のお墓参りの帰りで、いつもに比べやや軽い足取りでいくぶん頬を赤らめてご機嫌にみえました。

Mさんが城山聖地霊園にお墓を購入したのは7年ほど前のことです。
このときも唐突な感じで「お墓を買いに来ました。案内をお願いします。」
入り口の門から一直線に高台に向かって、「星座の里」にくると、くるりと振り返って手賀沼をしばらく眺めていました。手前から遠くに視線を運ぶような感じで黙然としていましたが、急に足もとの区画を指差したのです。
「この場所にします。石は黒系のものでお願いします。」
てっきり以前にもここを見ていたものと思い、契約書類を書きながら伺うと今日が初めてだと言う。
Mさんにはなにか芸術的な雰囲気があって、直感的な方だとは思いましたが、お墓のことです、「奥様にご相談しなくていいのですか?」などとついつい余計なことを言ってしまったことを覚えています。

次にお会いしたのは奥様がお亡くなりになったときでした。
そのときにMさんが自衛隊で長年お勤めしていたことを始めて聞きました。
「女房には本当に迷惑をかけました。」
「実は僕は絵描きになりたいくらいに絵が好きで、ずうっと我慢をしてきました。自衛隊を辞めたら絵描きになるぞ、の決意でした。」

「思えば、家内も違う意味でその日を待っていたんですね。我慢をしていたんですね。眼に見えない束縛から解放されて、二人で自由な暮らしを夢見ていたのです。むしろ私よりそのときを待っていたのかもしれません。」
「それがにわか絵描きの私のわがままにつき合わせてしまいました。」
「公務」という職業に就いたご家族の悩み、「職縛」は長い年月にある種の重圧を課すのでしょうか。そして定年、そして解放。
二人で共に気ままにという奥さまの気持ちが十分に伝わってきました。

それからMさんはぷっつりと絵筆を絶ってしまったようです。
頂いたMさんの一枚の絵はその後城山聖地霊園の休憩所に掛けられて多くの人を楽しませてくれました。








<平成24年2月23日>
小道具                             阿久津亨
 漢和辞典、盆栽、三毛猫。この組み合わせは?
ギター、ハープ、車、ゴルフバック。趣味のこと?
サッカーボール、バスケットボール、そして野球のグラブもあります。
チワワ、柴犬、小鳥、シャムネコ。ペットのこと?

実はこれは全て城山にあるお墓の石で作った置物です。
家族を守るために果たした仕事。豊かな潤いと趣味。
青春時代にかけた熱き思い。夢半ばで散った願い。叶えてあげたかった想い。
皆で行ったドライブ旅行。そして、家族の一員だったペット。
一つ、一つの置物を見ると家族の想いや願い、在りし日の皆様のシーンがこの胸に去来します。
サッカー小僧のあなたの走り、丸坊主で日に焼けた夕日のなかの高校球児、ナイスショットに喜ぶ笑顔、奏でるメロディと美しい指先の運び、追いかけるシャッターチャンス、ペットとじゃれる姿。

『私らしさ』を遺したい。『あなたらしさ』を形にしたい。『うちの家族らしさ』を見せたい。
お墓のデザインやお墓に彫る文字、彫刻とともにこれらの置物がお墓を生き生きと演出しています。お墓の脇に置かれた小道具がいつまでも見る人の想いの架け橋になっています。

 海のさざ波をデザインした石碑とヨットの形をした水鉢にイルカが乗っているお墓があります。外柵(がいさく)に林のあるビーチの絵が描かれています。お墓全体で常夏のビーチを感じさせます。
ふたりが会った思い出の場所、あるいは新婚旅行、家族で行った海外旅行、
思い出のシーンをついつい想像しては温かい気持ちにさせられています。。

建てられたKさんに聞けば教えていただけると思いますが、観るたびにいろいろな想像をするのがこの頃とっても楽しみなのです。
そしてKさんに今はそのわけを聞かないことにしました








<平成24年2月8日>
友達                           阿久津亨
 先日の日曜日、城山聖地霊園の送迎バスから3人の女性が降りてきて「阿久津さん、お土産持って来たよ。」「皆で食べて。」と楽しそうに私の方にやってきました。  

 3人の女性は住まいが近い訳でもなく、墓所が近い訳でもなく、共通しているのはご主人を亡くされて城山にお墓を持っていることです。
  何故、その3人が? お話を伺うと、
  Aさんが「3人ともお参りの時、送迎バスを利用して来るの。何回か同じバスに同乗して顔見知りになり、挨拶からはじめ、だんだんと話すようになり仲良くなったの。」と教えてくれる。
「待ち合わせをして一緒にお参りに来るようになったのよ」とBさん。
「今では、お参りの帰りに食事をしたり、お茶をしたりしているの、そして、
今回はご覧の通り3人で温泉に行ってまいりました。」とCさんが話してくれました。「また、今度旅行に行くの」と顔を見合わせて楽しそうでした。

 ご主人を亡くされた悲しみを語り合い、そして今を生きていくことを気軽に話し合え、皆で元気になれる。
お墓が縁となり新たな友達ができる。城山聖地霊園がそのきっかけになっていると思うと大変嬉しくてたまりません。もっと、もっと友達の輪が広がるようこれからもお手伝いをしていきたいと思っています。

「この歳で新しい友達ができてうれしいの。誰が先に逝くか、最後までみんなのお参りをするのは誰か、わからないけどその時まで仲良く支えあっていくの。」
  帰りのバスに乗る3人の後ろ姿は、まるで仲良き女学生のように見えました。








<平成24年1月24日>
心残り                            阿久津亨
Aさんは、いつもニコニコと優しい笑顔で語りかけてくれました。
笑顔の中でも『人差し指を目から頬にかけてス〜と引いて』いっぱい涙を浮かべていたこともありました。
そんな3分から5分の語らいでしたが私は、なにか心残りがありました。

初めてお会いしたのは平成17年5月、まさに五月晴れの穏やかな日でした。亡くされたご主人の7回忌に合わせて城山聖地霊園にお墓を見学に来た時でした。
私がゆっくりお話をすると、私の口元をじっと見つめていました。私も手話が理解できず筆談でご説明をしました。

もう二度とお会いすることができなくなってから3ケ月になります。
私の心残りをお墓参りに来た息子さんに打ち明けてみました。
「母は阿久津さんのお言葉、気持ちを十分理解していましたよ。お墓参りの折にお会いすることを本当に楽しみにしていましたから。」
顔立ちや仕草が良く似た息子さんが答えてくれました。

 今、私は昨夜来の雪を掻き分けながら墓前にいます。
覚えた手話で話しかけてみました。
「 あ・り・が・と・う 」と。 上手にできましたか?

ゆっくりとやさしい口調で「 あ・り・が・と・う 」「 ま・た・ね 」
やさしいご返事が私には聞こえました。








<平成24年1月9日>
小さな白い陶器              城山聖地霊園所長 阿久津亨  
寒中の1月9日(日)、我孫子駅の一角に花の咲き誇る春爛
漫の彩りが溢れていました。
若い人たちの晴れ着と熱気、そうです今日は成人式です。 楽しそうな笑い声、時折上がる歓声、20歳(はたち)になった勢いと誇りがほとばしり、わき目にも気持ちよく、過ぎた日々への羨望も感じながら、同時にここまで育ててきた親御さんのご苦労についつい思いがいってしまいます。

昨年の夏、ジリジリと照りつける太陽のもとで、掌が余ってしまうほどの小さな小さな白い陶器が汗で滑らないようにと大事に大事に両の手で運ばれていました。
お墓は周りを鮮やかなひまわりの花で飾られ、卵ボーロ、ウエハース、キャンディ、そして缶ビールが供えられていました。
ジージーとせみの声だけが聞こえる静寂、手賀沼の湖面を渡ってくるそよ風を受けながら、別れを惜しむかのように手渡されたその小さな白い陶器がそ〜とお墓の棚に安置されました。
長くおうちの中で大事に守られていた小さな白い陶器。いまお墓に入り、納骨の儀がすみました。

「所長、一緒に祝っていただけますか。」と奥様から供えてあったビールをコップに注ぎ手渡されました。
「今日はこの子の20歳(はたち)の誕生日なんです。生きていればお酒の飲める歳になりました。」
暑い陽ざしの中でご家族と飲んだビールは少しいつもよりほろ苦いものでした。
蝉の元気な鳴き声が一層響いて、墓前のひまわりが少し揺れて、お祝いをしているかのようにも見えました。

「やっと供養が出来ました。私たちの一人っ子だったのです。早くに逝ってしまったので子育てらしいことは出来ませんでしたが、他のお子さんを見るたびに、幼稚園生、小学校入学、卒業、中学、高校生と歳を経て、事ある毎にわが子のイメージを重ねてきました。
それが悲しかったり、時にはその想像が楽しかったりしたものです。」
と奥様は優しい母親の顔になって墓前に眼を戻したのです。

今日は成人式です。晴れ姿はどんな風になったのでしょうか。ふと見上げると真っ青な空、墓前には白い花が飾られていました。





 

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